65かめおかゆみこができるまで

かめおかゆみこです。

2003年11月1日に創刊した、日刊メルマガ今日のフォーカス

チェンジが、この7月10日に、完全連続発行5000号を達成し

ました。メルマガ連続記録は、女性では日本一です。

その記念として、自分の人生ドラマをまとめています。

1〜30幼少時から26歳まで

31〜60放浪実家再び上京

61届かなかったテープ

62外部指導員になる

63ビミョーな関係

64自分が問われている

この時期のことをよくおぼえているのは、当時、同人誌

すずめのおやどで、この外部指導員体験の記録を連載

していたからでした。

いまどき子どもどきというタイトルで、あとで冊子のかた

ちにもまとめました。押し入れをさがしたら、出てくるかも。

ついつい、長くなりすぎないようにしなくては!笑

65痛い体験おいしい体験

さんの影響力はあったものの、子どもたちは少しずつ私の

意見にも耳をかたむけてくれるようになりつつありました。

このころの私は、劇づくりがうまくいけば、部活がおもしろくな

って、人間関係も改善されると思っていたところがあるかも

しれません。

まだまだ、子どもたちの気持ちがわかっていなかったのです。

あるとき、部員のひとり、ちゃんが、部内の人間関係がうま

くいかず、演劇部をやめたがっているという話を、もれ聴きま

した。実際、部活も休みがちになっていたのです。

話をしようにも、外部指導員の立場では、学校に出てきてく

れないと、基本的には会うことができません。

私の目からは、ちゃんは、稽古中はそれなりに楽しんでい

るように見えました。また、なかなか表現力もあり、これから

が楽しみなひとりでもあったのです。

そのちゃんが、部活を辞めたいなんて。私には信じら

れませんでした。なんとしても話をしたい。引き止めたい。

そんな想いに駆られました。

それで、とうとう、手紙を書くことにしたのです。当時は、い

まほど個人情報がうるさくなく、部員全員の住所の入った

名簿は、外部指導員の私にもわたされていました。

手紙を出したあとの部活。稽古をしていると、休んでいた

ちゃんが、稽古場に入ってきました。私はうれしくなって

思わず、ちゃん!と声をかけました。

次の瞬間、ちゃんは、ひっくりするくらいきつい声で、私

に向かって、言い放ちました。

2度とこんな手紙、寄こさないで!部活はやめる!

その目には、はっきりと強い怒りが浮かんでいました。

私は、ショックを受けました。ひとこと、ふたこと、話しかけ

ましたが、ちゃんは、きびすを返して去っていきました。

いまなら、ちゃんの怒りの理由がわかります。私は、

ちゃんの気持ちを、まともに受け止めようとしていなかっ

たのです。

部活のなかで、どんな想いをしているか。何に苦しんでい

るか。そこに耳をかたむける代わりに、ただ、部活をつづ

けるように、ということだけにフォーカスしてしまった。

私は何もわかっていなかったのです。なのに、勝手にわか

ったつもりになって、自分の考えを押しつけていただけで

した。痛かったです。本当に、胸が痛かった。。

そんなこんなはありつつも、自主公演をなんとか無事に終

えた演劇部は、秋の文化発表会と地区発表会の演目選び

に向けて、動いていきました。

例年、この2つは近い時期に開催されるため、同じ作品を

上演します。私は今度こそ、等身大の作品を演じてほしい

と想い、いくつもの作品を提案していました。

作品は、演教連のメンバーである深沢直樹さんの裁か

れるものはに決まりました。そのころ、中学校演劇で、

さかんに上演されていた作品です。

私は、知り合いの利点を生かして、深沢さんに稽古を見

学にきてもらうなどして、子どもたちのやる気をもり立て

ました。

ところが、困ったことが起きました。私は、子どもたちの

気持ちを引き出すため、やりたいことをやろう!やりた

くないことはやらないでいいよと言っていました。

一見、わがまま放題になると思われるでしょうが、自分の

気持ちに正直になることで、言いたいことが言える部活を

つくりたかったのです。

それが、裏目に出て、なんと、最後のシーンにだけ、ちょこ

っと登場する校長先生の役に、いつまでたっても、なり

手がつかないのです。

せりふの数も少ないため、ちょい役に思われたのかもしれ

ません。ほかは等身大の中学生の役なので、そちらをや

りたがったのかもしれません。

しかし、作品全体を見ると、この役はかなり重要な役どころ

で、本当は実においしい役なのです。けれども、言い出

した手前、無理に誰かに頼むこともできません。

本番1週間前、私はついに決断しました。文化発表会に関

しては、私がその役をやろうと。中学生にまじっての出演

ですが、おとなの役ですし、ちょこっとの出演ですからね。

本番。なんとか無事に上演は終わりました。次の部活のと

き、部員のひとりが言いました。かめさん、クラスの子に、

あの校長先生の役のひと、何年生?だって!

まあ、演劇部に外部指導員がいるということを、知らない

生徒だったのでしょう。それでも、そのことばに、思わず、

むふふふふふ、してやったりと、ほくそえんだのでした。

地区発表会は、さすがに中学校演劇部の発表会ですか

ら、私が出演するわけにはいきません。

が、文化発表会の反応を見たせいか、やりたいと言う

部員があらわれて、こちらも一件落着。

子どもたちは、少しずつ、お芝居のおもしろさに目覚め

はじめた感じになってきているのでした。

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